長野市の公園廃止問題です。近隣住民からの「子どもの声がうるさい」という苦情をきっかけに2023年3月の廃止が決まった「青木島遊園地」。市民有志が存続を求める署名活動を始めていますが、荻原長野市長は「廃止の決定は変えない」と改めて述べました。
市民団体や住民有志が存続を求め署名活動(長野市 12月24日)
「青木島遊園地」の廃止を巡っては、市民団体や住民有志が存続を求め、署名活動を始めています。
子どもを守る会・小嶋小百合代表:
「近隣の方々と一緒になって住民の対話の場とその場でもし存続が可能であれば、再考を考えていただきたい」
年明け3日までに8000筆を集め市に提出する予定です。
青木島遊園地(長野市)
長野市の青木島遊園地は地域の要望で2004年に市が開設しましたが、まもなく1軒の住民から「子どもの声がうるさい」などと苦情が寄せられるようになりました。
その後、市も遊具の移設や出入り口の位置を変えるなど対策してきましたが解決しませんでした。
青木島遊園地を巡る経緯
2022年1月に地元区長会の要望もあったことから、市は2023年3月での廃止を決めました。
また、この場所の借地で税金を払い続けなければいけないことも理由の一つにしています。
長野市・荻原健司市長(12月26日)
存続を求める署名活動について、荻原長野市長は…。
長野市・荻原健司市長:
「廃止する過程の中にも、もちろん同様の意見は多数あった。そういうさまざまな意見を勘案して総合的に判断させていただき今回、廃止ということに至りましたので、基本的に廃止の考えは変わりません」
また、荻原市長は先週、青木島小学校と児童センターの関係者と懇談し、「校庭など遊び場の確保を依頼したこと」「関係者から存続を求める声はなかったこと」などを明かしました。
青木島遊園地(長野市)
市は近く廃止までの過程をホームページなどで公表する方針で、市長は「市民の声を丁寧に聞くことなど今後の市政運営に教訓を生かしたい」としています。
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