諏訪大社上社の田遊神事で「田舞」を舞う巫女
長野県の諏訪大社上社の田遊神事、新年祈請祭は15日、諏訪市神宮司の本宮で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け今年は斎庭内での参拝は大総代のみとし、氏子総代や区役員、一般の参拝客が見守る中で今年の五穀豊穣と地域の安全、無病息災を祈願した。
田遊神事は斎庭に敷いたござを水田に見立て、神職が農作業の所作をする。木製のくわやすきを使って田起こしをし、種もみをまいた後、2人の巫女が「田植唄」に合わせて舞い、豊作の祈りをささげた。
新年祈請祭ではかぶら矢を空に射て魔を破る「蟇目鳴弦の儀」を行った。神職が放ったその矢を得ると幸運を授かるといい、今年は茅野市上原区の区長、小池清文さん(64)が手にした。小池さんは「区民を代表しての参拝で矢を授かり大変光栄。新型コロナを撃退して例年に近い形で御柱祭ができれば、という願いもかなうのでは」と期待を込めていた。
[/MARKOVE]