御嶽スキー場支配人・家高里加子さん
特集はスキー場と家族の物語です。今シーズン、長野県王滝村のスキー場が新たな指定管理者の下、再スタートを切りました。支配人は地元の女性。祖父と父が深く関わったスキー場に、再びにぎわいをと奮闘しています。
御嶽スキー場(長野県王滝村)
さっそうとゲレンデを滑るスキーヤーたち。
愛知から:
「標高が高くて柔らかい雪で滑りやすい」
滋賀から:
「雪が最高です」
晴れた日のスキー場 2015年
ここは王滝村の御嶽スキー場。この日は、あいにくの天気でしたが、晴れた日には雄大な御嶽山が望めます。
スキー客に対応する家高里加子さん(35)。今シーズンから支配人を務めています。
御嶽スキー場支配人・家高里加子さん
御嶽スキー場支配人・家高里加子さん:
「安全第一なので、それを考えて一日を過ごしている。とても責任が重いですね」
開業から60年目の今シーズン、スキー場は新たなスタートを切りました。
NBS長野放送
スキー場を所有する王滝村は、業務報告書の提出が遅れたなどとして指定管理者を都内の業者からカレー店などを手掛ける地元の会社「シシ」に変更。名称も「おんたけ2240」からかつてと同じ「御嶽スキー場」に戻されました。
指定管理者「シシ」・岩堀翔太社長
指定管理者「シシ」・岩堀翔太社長:
「村にとってはかけがえのない施設であり、冬の木曽を支える基幹産業だと。御嶽スキー場を活性化させることが、王滝村、木曽の発展につながる」
節目のシーズンに支配人を任された家高さん。実はスキー場に特別な思い入れがあります。
御嶽スキー場支配人・家高里加子さん:
「祖父が御嶽スキー場を開設しまして、父が御嶽スキー学校長として務めていた。私にとってスキー場は大切な場所」
祖父・卓郎さんと里加子さん
祖父の卓郎さんは元村長。
1961年のスキー場開業を推し進めた一人で、家高さんは幼いころによくスキーに連れてきてもらったそうです。
麓で旅館「たかの湯」を営んでいた父・弘文さんは一時、スキー学校の校長を務めていました。
父・弘文さん(2015年)
スキー場は旅館にとっても大事な施設。2014年の御嶽山の噴火災害で一時、営業ができずにいましたが、入山規制の緩和で再開が決まった時、弘文さんも安堵した様子でした。
[/MARKOVE]