諏訪湖面を覆う大量の漂着ごみ=3日午前9時25分、諏訪市豊田
2日の大雨で河川から大量のごみが諏訪湖に流入し、西風にあおられて長野県諏訪市側の護岸に漂着している。景観に悪影響を及ぼしているほか、漁港の出入り口が漂着ごみでふさがれた船着き場もあり、2年ぶりに解禁されたテナガエビ漁への影響を心配する声もある。
漂着ごみは、諏訪市のSUWAガラスの里から諏訪赤十字病院までの約3キロにわたって点在しており、沖合にも浮かんでいることからさらに増える可能性がある。湖面を覆う大量のヨシに混じってペットボトルや容器類、発泡スチロール、育苗ポットなどの農業資材も浮かんでいる。
同市豊田の文出船着き場では3日朝、漁港から沖合数十メートルが漂着ごみに覆われた。テナガエビを取る「えびかご」を引き揚げるために訪れた諏訪湖漁協組合員の50代男性は、港内が増水し乗船できないことから出漁を諦めた。「えびかごを2日揚げないとエビが死んでしまう。明日には水位が下がってほしい。晴れが続くと臭いも出るので(漂着ごみを)早く撤去して」と願っていた。
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