記念撮影をする加盟都市の代表者ら=伊那市高遠町の高遠しんわの丘ローズガーデン
バラをテーマにまちづくりを展開している全国の地方公共団体が集う第32回「ばら制定都市会議(ばらサミット)in伊那」が3日、長野県伊那市で開幕した。加盟都市のうち9市町の代表者らがバラの普及や自治体間の交流、地域との協働などをうたった「伊那宣言」を採択。同市高遠町にある高遠しんわの丘ローズガーデンで記念植樹も行い、バラを通した地域振興に手を携えていく思いを共有した。4日まで。
サミットはバラの普及、情報交換、技術交流などを目的に加盟都市間で開催される。現在29市町が加盟し、自治体の立候補により開催都市を決める。伊那市は2020年の開催都市になったが、コロナ禍により中止。その後再度立候補した。この日は2日の大雨の影響により多数の自治体が不参加となった。
同市高遠町で開かれた会議では同市におけるバラの取り組みを推進している高遠薔薇(ばら)会、アルプスバラ会、伊那まちバラ咲く街角連絡協議会が活動を解説。高遠しんわの丘ローズガーデンを寄贈した企業・伸和コントロールズによる同園の紹介もあった。
宣言では、美しいバラには日々と手入れと栽培者の愛情が重要とし、手間を掛けて栽培することに楽しみを感じる取り組みがバラの普及、そして「花と緑にあふれるうるおいのあるまちづくり」の実現につながるとした。
白鳥孝市長は「市民がバラを愛し、バラに囲まれた生活をしている都市の皆さんが集まった」とし、意見交換や交流を期待。「サミットを一つのきっかけに伊那市のバラを発信したい」と述べた。
4日は市内の石造物やバラ関連イベントを見学する予定。来年の第33回ばら制定都市会議は埼玉県伊奈町で開かれる。
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