22日にグランドオープンを迎える白樺リゾート池の平ホテル
長野県茅野市郊外の白樺湖畔に建つ白樺リゾート池の平ホテル(北佐久郡立科町)の新本館改築工事が終了し、22日にグランドオープンする。開館に先立ち18日には運営会社の池の平ホテル&リゾーツ(矢島義拡社長)がオープニングセレモニーを行い、茅野市や立科町、観光事業者、取引先などから約400人が参加。両市町を結ぶレイクリゾート構想や高原観光の進展を願った。
1955年の池の平ホテル創業から営業してきた本館を解体し、「ザ・レイクリゾート」と「信州五感のショーケース」という二つのコンセプトの下、新築した。鉄骨造10階建て延べ床面積は1万4800平方メートル。1階にはフードホールと湖畔が見渡せるテラス席、3階には眼下に白樺湖が広がり遠方に車山がそびえる雄大な 景色を混浴で楽しめる天然温泉の露天風呂や、信州の郷土食、地酒、風土が縁日のような雰囲気で楽しめる屋内型温泉街「しらかば仲見世」などを整備。国内の観光客に加え、インバウンド(訪日客)需要にも応える。客室は全73室。既存の東館、アネックス館を含めた総客室数は245室で総収容人数は1056人となる。
セレモニーで矢島社長は「自然との調和を大切にしたレイクリゾートという概念を発信し、その先駆けとなりたい。この地を訪れた人々に信州の魅力を体感してもらえるような取り組みを進めたい。一人でも多く、少しでも長く、何度でも滞在したくなるリゾートをつくる」とあいさつした。
茅野市、立科町では、蓼科湖、白樺湖、女神湖と周辺地域を一つの観光地として一体的に発信する「レイクリゾート構想」を進めており、池の平ホテルは両市町を行き来する観光客にとってのハブ的な機能を持った拠点施設となる。セレモニー後、報道陣の取材に応じた矢島社長は「蓼科湖畔に観光複合施設が整備されるなど三つの湖に動きが出ている。レイクリゾート構想は模索段階だが、それぞれの湖の個性を生かしながら一体となって進むと思う。その一翼を担いたい」と語った。
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