資料 ワクチン
世界でオミクロン株が急拡大する中、岸田首相は3回目のワクチン接種についてできる限り前倒しすると表明しました。長野県内の専門家は「効果はあるが前のめりになり過ぎる必要はない」と話します。
岸田首相:
「優先度に応じ追加承認されるモデルナを活用して8カ月を待たずに出来る限り前倒しします」
臨時国会の所信表明演説でこう述べた岸田首相。政府はこれまでワクチン接種の3回目は「2回目から原則8カ月」としてきました。しかし、世界的にオミクロン株が急拡大する中、できる限り前倒しするとしました。
ファイザーと今後、承認される見通しのモデルナを活用する考えです。
県民は…
60代女性:
「6月に2回目を打ったが、(3回目接種は)早ければ早い方がいいかな」
80代男性:
「(前倒しについて)それはいいと思います。打てるなら早く打ちたい」
「可能な自治体から」としていて県内の自治体も今後、スケジュールなどを検討する予定です。県内の専門家は前倒しによる予防効果に期待しています。
信州大学医学部附属病院感染制御室・金井信一郎副室長:
「落ちてきた抗体を上げることができますので、早めに打っていただくことは医学的には問題ない。(感染者が減少した)効果が維持できる可能性は高くなると思う」
ワクチンは半年後以降、予防効果が徐々に下がりますが、重症化を防ぐ効果は比較的保たれます。金井副室長は混乱せずに自治体のスケジュールに合わせて接種し、「前のめりになる必要はない」ととしています。
また、1、2回目と違う「交互接種」も問題ないと話しています。
信州大学医学部附属病院感染制御室・金井信一郎副室長:
「(同じワクチンを)打ちたいと希望する方が多いと思いますが、効果と副反応に関しては大きなところでは違いがありませんので、順番に打てる、スムーズに打てるワクチンを打っていただくことがいいと思う」
長野放送[/MARKOVE]