長野放送
いよいよ運動会のシーズンです。長野県信濃町の「信濃小中学校」の運動会では、一貫校ならではのほほえましい光景が見られました。
(アナウンス)
「すごい大人数で取り合いをしていますね」
力をあわせて陣地に棒を引っ張ります。
信濃町の小中一貫校、「信濃小中学校」の「Shinanoオリンピック」です。
この運動会、よく見ると、「赤組」と「白組」がありません。
コロナ禍でも学年を超えて交流したいと2021年に始めた「新しい運動会」です。
種目ごとに勝敗をつけますが、「紅白」では競いません。9学年の全校417人が「縦割り」で16の班に分かれて競います。
ユニークなプログラムを考えるのは、中学1年生にあたる7年生。
これは「追いかけ玉入れ」。相手チームの9年生がカゴを背負って逃げ回り、1年生が追いかけて玉を入れます。
紙に書かれた人を探し出し、ゴールに向かう「借り人競争」は、7年生と2年生が協力します。
お題は“弟がいる人”。
「すみません、弟いますか?」
撮影スタッフも「借り人」に―。
8年生:
「1年生からまとめるのはすごく大変なんですけど、かわいくてかわいくてしょうがない」
3年生:
「(上級生は)みんな力もあるし、負けちゃったりするけど、楽しい」
信濃小中学校・中村文成教頭:
「1年生から9年生までみんなが楽しめる形。子どもたちが考えてくれて誇らしい」
締めくくりは全員参加のリレー。
5年と9年の父親:
「自分の子どもの頃の運動会と違っって『縦割り』になって、大きい子が小さい子の面倒を見ながら、それが受け継がれていくのはすごくいい」
コロナ禍で始まった「新しい運動会」。
午前中だけの時間短縮もそのままです。これまでのような感染対策は必要なくなりましたが、今後も定着しそうです。
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