長野放送
長野県高森町に避難しているウクライナの元兵士が「北斗の拳」などの原作者・武論尊さんと懇談し、今後の支援などを求めました。
佐久市を訪れたのはイゴール・ユカリチュクさん(46)で、ウクライナで戦闘に参加し負傷除隊したあと所属する空手団体「禅道会」の支援で4月に避難して来ました。
12月に佐久市の県立武道館で禅道会の全日本大会が開かれることや高森町の壬生町長が武論尊さんと知り合いだったことで懇談が実現しました。
イゴールさんによると「北斗の拳」はウクライナでも知られているということです。
懇談では、禅道会の小沢代表とともに大会を通じた現地などへの支援を要請しました。
柳田市長とともに懇談に臨んだ武論尊さんは「近く開かれる北斗の拳の40周年記念イベントで義援金を募ることも相談したい」と述べました。
懇談後、武論尊さんからは人気のキャラクター「ラオウ」の名場面を描いたTシャツが記念に贈られイゴールさんもその場で着用。武道を愛する者同士、通じる物があったようです。
武論尊さん:
「ウクライナでも北斗の拳を見てくれる人がいるとは思わなかった。イゴールさんからは、地獄のようなきつい世界にいた人にしか見えない優しさや大きさを感じました」
イゴールさん:
「武論尊さんは温かい人だった。会えて嬉しく思います」
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