バラ祭りが開幕した高遠「しんわの丘ローズガーデン」で、バラを観賞する来園者
長野県伊那市高遠町にある高遠「しんわの丘ローズガーデン」のバラ祭りが4日に始まった。園内には約270種・3000株のバラがあり、オレンジや赤、黄色、ピンクなど色とりどり。見頃を迎えている品種もあり、初日から大勢の人が訪れて写真を撮ったり、香りを楽しんだりしていた。19日まで。
同園は、半導体製造装置用機器の製造・販売などを手掛ける伸和コントロールズ(川崎市)が、旧高遠町に開設した工場の周年記念として整備し、同町へ寄贈した。総面積は約1万平方メートルあり、標高830メートルに位置する。
祭りは地域でバラ栽培を促進する機会づくりとして開かれている。同実行委員会が主催。来年に同市で開催予定の「ばら制定都市会議(ばらサミット)」に 向けて機運を盛り上げる「伊那バラフェスタ2022」の一環でもある。
今年は大型連休明けの気温上昇や降雨の影響で、平年よりやや早めに開花。今月初旬からはアンネのバラ、ほのか、メリナなどが鑑賞でき、中旬以降はメイディランド系統が見頃になるという。
会場では、上伊那地域の愛好家らでつくる「高遠薔薇会」がバラの苗木を販売するほか、育て方の相談に応じる。売店の「バラ茶屋」も出店している。
初日のオープニングでは、白鳥孝市長が「きれいなバラを育ててもらった」と感謝。「多くの皆さんに足を運んでほしい」と期待していた。
園内は傾斜地を活用して多種多様な品種が植えられ、ドーム状やアーチ状に整備された場所もある。遠くには中央アルプスを望むことができ、風光明媚な景色が広がる。箕輪町から家族3人で訪れた50代男性は「良い時期に来れた。気持ちが晴れやかになる」と話していた。
開園時間は午前9時~午後4時。入園料(祭り開催協力金)は大人300円、小中学生150円。期間中の土日曜日は、ループ橋下の若宮臨時駐車場からシャトルバスを運行する。新型コロナウイルス感染対策のため、マスク着用などに協力を求める。
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