長野放送
2016年、長野県軽井沢町で大学生ら15人が犠牲となったスキーバス事故の裁判が結審しました。被告側は改めて無罪を主張しています。注目の判決は2023年6月8日です。
2016年1月15日、軽井沢町の国道でスキーツアーのバスが道路わきに転落、乗客の大学生ら15人が死亡しました。
この事故で都内のバス運行会社「イーエスピー」の社長・高橋美作被告(61)と当時の運行管理者・荒井強被告(54)が業務上過失致死傷の罪に問われています。
これまでの裁判で検察は「運転手は大型バスの操作に不慣れで事故の可能性は予見できた、被告たちは運転手の技量を把握・確認する義務を怠った」と指摘。
それぞれ禁固5年を求刑しています。
被告側はこれまで一貫して無罪を主張。
21日の最終弁論でも弁護人は「運転手が免許を持っている以上、異常な運転をすることは予見できなかった」と主張しました。
最終陳述で高橋被告は「お亡くなりになりました皆さまのご冥福をお祈りいたします。ご遺族にも心よりおわび申し上げます」と述べ、傍聴していた遺族に礼をしました。
ただ、被告2人とも事故の内容について話すことはありませんでした。
遺族会代表の田原義則さんは…。
遺族会代表・田原義則さん:
「いつ事故が起こってもおかしくない状態に会社の安全管理がなっていたのは、まぎれもない事実なので、そんなこと二度と起こしてはならないし、今後もバス業界としてそんなことにならないような取り組みが必要。責任はしっかりとってもらいたい」
事故からまもなく7年。注目の判決は2023年6月8日の予定です。
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