役目を終えて横になる前回の春宮二之御柱
諏訪大社御柱祭下社里曳きを前に、長野県下諏訪町の諏訪大社下社春宮と下社秋宮で16日から24日にかけて、前回の御柱祭(2016年)で建てた御柱を横たえる「御柱休め」が行われた。16日に春宮の3本、17日に秋宮の4本を実施。24日は、最後の1本となっていた春宮二之御柱が横になり、新しい御柱を迎える準備が整った。
役目を終えた春宮二の「古御柱」は、伝統的に同町第七区が払い下げを受けている。この日は、同区の東山田長持保存会の会員を中心に約50人が参加。クレーンで長さ約16メートルの柱を引き抜き横にする作業を見守った後、チェーンソーで2~3メートルずつ玉切りにし、東山田公民館にトラックで運んだ。
同区によると、古御柱は30センチほどの板状の置物にして「この木は御柱と同じご利益がある」という意味の「神徳如御柱」の文字を書き入れ、10月の小宮御柱祭に合わせて区民に渡すという。
増澤哲区長(66)は「引き継がれてきた御柱休めを無事に終えることができ安堵した」と話し、里曳きに向けて「感染対策をした上で、参加した人がやって良かったと思えるような御柱祭になってほしい」と願った。
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