長野放送
小学生と高校生がタッグです。手入れされていなかった長野市の小学校の中庭を協力して生まれ変わらせました。
長野市の裾花小学校。5年生が運んで中庭に並べているのは、児童の手形を押したコンクリートタイルです。
児童:
「今よりは暗いイメージだったけど、この『中庭プロジェクト』で明るくなった」
この中庭、何年も手入れが行き届かず、観察用の池も生き物が住めない状態でした。
そこで…
5年生担任・小池雅子教諭:
「子どもたちに 『学校としてここをなんとかしたいんだよ』って相談したら『確かに暗いよね』とか『池を何とかしたい』とか『周りで遊べるようにしたい』と子どもたちが飛びついてくれた」
5月から始まった「中庭プロジェクト」。児童は「きれいにするのに協力してほしい」と近くの長野工業高校に依頼。快く引き受けてもらいました。
池の水を抜いての清掃や、生い茂った木の伐採などに30時間以上を費やしました。
高校生:
「何も水を含まない状態で、1回混ぜていきます」
池の周りに並べるコンクリートタイル。土木を学ぶ高校生に教えてもらいながら作りました。
高校生:
「固める時に、石だけだったら隙間がまだあるから弱いじゃん?そこに砂を入れてあげれば空いたところに砂が入るから、ぎゅっと固まる」
コンクリートを混ぜ、手形を押していきます。
児童:
「つめたい」
「池をきれいにして思い出が残るようにやった。(完成は)楽しみ」
1カ月後、ようやくタイルが出来上がり、立てかけるレールを取り付けました。
高校生:
「うまいうまい、いいじゃん」
児童:
「ちょっとずつだけど、全然入ってる」
クラス全員のタイルが並びました。
児童:
「タイルを作るのも初めてだったし、並べて自分が作ったのが見ることができてうれしかった」
「前より明るくなった気がするし、ちょっとだけ楽しい場所になった」
高校生:
「(児童が)教えてとか言ってくれるのがうれしかったり、楽しくできたのでよかった」
高校生(裾花小卒業生):
「昔から中庭は遊ぶ人が少なくて、これを通して中庭で遊んでくれる人が増えたらいい」
頼もしい高校生の力を借りて生まれ変わった中庭。思い出に残る憩いの場ができました。
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