かりん並木のマルメロを収穫する都市計画課の職員
長野県諏訪市の諏訪湖畔にある「かりん並木」で12日、カリンとマルメロの収穫作業が行われた。市都市計画課の職員17人が黄色く色づいた実を一つずつ手作業で丁寧にもぎ取った。
かりん並木は都市計画事業として1966年に整備。諏訪地方の農家から無償提供されたカリン(マルメロ)の苗木を植樹した。当初は島崎川右岸から衣之渡川左岸にかけての約1キロに約200本が植えられていたが、湖周サイクリングロードの整備に伴い、昨年から約850メートルに縮小。本数も約120本に減少した。
植えられているのは在来種の和カリンと洋カリン、マルメロの3種類。マルメロが半数を占め、残りのおよそ3分の2が洋カリンで、残りが和カリンだという。小和田果樹組合に管理を委託し、7月中旬に袋掛け作業を行った。今年は玉伸びも良く、昨年と同数の約2400キロの収穫を見込んでいる。収穫した実は市内の公共施設のカウンターなどに展示されるほか、市内の食品加工会社に売却し、一部は17日から市役所1階で無料配布する予定。
市都市計画課の職員は「カリンの収穫は諏訪湖の秋の風物詩。市木であるカリンの香りや味を楽しんでほしい」と話している。
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