児童たちに映画作りに関するアドバイスをする是枝裕和監督(中)と伴瀬萌プロデューサー
総合学習でオリジナルの映画作りをしている長野県諏訪市城南小学校6年1部(28人)は12日、「万引き家族」など数多くの映画を手掛ける是枝裕和監督とプロデューサーの伴瀬萌さんを招き、映画作りのアドバイスを受けた。是枝監督は「楽しく映画を作ってほしい。良い作品を期待している」と激励。児童たちは光の当て方や表現方法など具体的な説明を受け、今後の活動に生かしていく。
小学校最後の1年間で形に残り多くの人に発信できるものを作りたいと、児童たちは4月から映画作りに挑戦。10人ほどの3チームに分かれて、ホラー、アクション、ファンタジーの映画をそれぞれ15分にまとめるように脚本を制作した。準備を進める中、諏訪地域で映画などのロケを支援する諏訪圏フィルムコミッションの仲介で、是枝監督と話す機会が実現。児童たちは事前に3チームの脚本を是枝監督に渡していた。
児童たちが作った映画の脚本に是枝監督は丁寧にアドバイス。「面白いと思った他の映画の表現方法をまねするといい」「自分たちで音を作って映画に使ってみたらどうか」など具体的な助言もあった。
アクション映画を制作しているチームの児童(12)は「聞いた話を生かして、プロに近づけるように頑張りたい」。是枝監督は授業後の取材に対し、「どれも面白い脚本だった。映画作りを楽しいと思ってもらえるとうれしい」と話した。
今後児童たちは、脚本を見直して11月から撮影に入り、来年2月の完成を目指す。
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