登山者に夏山の注意点などを伝える諏訪地区遭対協の相談員=茅野市の美濃戸口
長野県諏訪地区山岳遭難防止対策協会と茅野署は3連休初日の16日、夏山登山相談所を茅野市の美濃戸口と奥蓼科登山口に開設した。遭対協の相談員と同署山岳遭難救助隊員が登山者にルートを案内し、登山計画書を受け付けた。美濃戸口には朝から登山者が訪れ、相談員らのアドバイスを参考にしていた。
県警本部によると、八ケ岳連峰で今年発生した山岳遭難は、1月1日~7月10日の期間で25件(死者3人)。昨年同時期の13件(死者1人)から10件以上増加している。
遭対協諏訪班相談員の久松奈美さん(51)=松本市=は「近年のアウトドアブームで登山を始めた初心者も増えている。天気の急変に対する準備や無理のない登山計画を呼び掛けたい」と話した。
初めて八ケ岳に登るという河田康雄さん(58)=愛知県犬山市=は「以前別の山で5メートルほど滑落し、頭をけがしたので、足元に注意したい。初めて見る景色を楽しみたい」と話し、出発した。
16~18日には、県警救助隊員と遭対協救助隊員、諏訪広域消防本部特別救助隊員が夏山パトロールを行う。各隊2人計6人が2班に分かれて、赤岳を中心に巡回する。
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