長野放送
命を救った勇気ある行動です。長野県軽井沢町で、用水路に転落したお年寄りを救助した男女に警察から感謝状が贈られました。命を救ったとっさの機転と勇敢な行動を紹介します。
軽井沢警察署が感謝状を贈呈:
「あなたの勇敢な行動は他の模範となるところであります」
軽井沢警察署から感謝状を受け取った会社役員の幸脇啓子さん(44)と、団体職員の武藤大輔さん(50)。
2人の機転と行動がお年寄りの命を救いました。
事故が起きたのは10月23日の午後1時45分ごろ。用水路の脇で草刈りをしていた80代の女性が誤って転落。およそ18メートル流されました。
記者リポート:
「高齢女性が流された用水路は水深およそ40センチあり、流れも非常に速いことが分かります。およそ18メートル流され、こちらで草につかまり、助けを求めていたということです」
車で通りかかった幸脇さん。用水路に人が落ちているのを発見しました。
幸脇啓子さん:
「この辺りをつかまれてたと思うんですけど、危ないので、まずは手をしっかりと握りました。この辺りは寒くなってこられてるのかと。でもお話はできていたので大丈夫だなと思って」
一旦、車に戻ってスマートフォンを持ち出すとハンズフリー機能を使い、両手で女性の手をつかんだまま、警察に通報。
幸脇啓子さん:
「大きな声で『すぐ来てください』みたいな形で。私が呼びに行ってる間に流されちゃったらと思うと離れられなかったので」
その後、歩いて通りかった女性も加わって2人で引き上げようとしましたが、力が足りず、その女性が夫を呼び出しました。
その夫が武藤さん。自宅から走って駆け付けると近くの橋のたもとから用水路に入りました。
この間、10分。
武藤大輔さん:
「(用水路の壁が)斜めだったので私の力だけでは上げるのが面倒くさいなと思ったので」
武藤さんが下から支え、上の2人で女性を引っ張り上げることに…。
武藤大輔さん:
「このまま一旦こうやって腰掛けて(もらう形に)。で、このまま(引き上げた)」
チームワークで女性を救助。
幸い女性にけがはありませんでした。
幸脇啓子さん:
「このまま流されることだけは避けたいと思っていたので、岸に上げられたときはほんとにほっとしました」
武藤大輔さん:
「近所の方で以前から親しくしていただいてるので、助けることができて非常に良かったと思います」
警察は「とっさの機転と勇敢な行動が女性を救った」と2人を称えています。
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