第3種公認更新に向けた修繕工事などを行う方針を決めた市運動公園陸上競技場
茅野市は、市運動公園陸上競技場の日本陸上競技連盟第3種公認更新に向け、必要な修繕工事や備品購入の費用として2495万円を計上した今年度一般会計補正予算案を、2日に開会する市議会6月定例会に提出する。議決されれば工事手続きに入り、11月末までに完了させて公認を継続したい考え。
同競技場は1982年に諏訪地方初の400メートルトラックの公認競技場として開設された。2012年のリニューアル工事で全天候舗装に改修した。諏訪地方の公認陸上競技大会の主会場として役割を果たしてきたが、走路の経年劣化などで更新には修繕が必要となった。
予算不足のため公認の有効期間が切れる昨年11月末までに必要な工事ができなかった。現在は公認検定を1年間延期しているため、公認の競技会を開催できず、11月末までに整備を完了させて検定を受けなければ公認が取り消される。
市は市スポーツ協会、市陸上競技協会、諏訪陸上競技協会から公認継続を求める要望を受けて協議を重ねた結果、公認継続を目指す方針を決めた。予算不足を補うため、企業、団体などにも寄付を募り、現在はインターネットを通じて寄付を募るクラウドファンディングも活用している。
陸上競技場の機能維持のため、今年度一般会計当初予算に修繕工事費4301万円を計上している。今回の補正予算案の計上額は、一般財源1495万円と寄付金1000万円で賄う。市スポーツ健康課によると、ラインの引き直しや棒高跳びの競技で棒を引っ掛ける穴箱の整備、走路劣化を軽減する表面塗装などを行う予定。
5月31日の定例教育委員会でも報告があり、今秋の更新以降の公認継続について市だけでなく、諏訪地方や県なども巻き込んで検討を進める必要性について意見が交わされた。
[/MARKOVE]