スキー場のリフトが落下(提供:しらかば高原株式会社)
長野県立科町のスキー場で起きたリフトの落下事故を受け、国土交通省の職員が調査に訪れました。一方、町長らが会見で陳謝し、点検の強化など、当面の対策を明らかにしました。
【動画で見る】スキー場リフト落下事故「折れると思わなかったところが」 金属アーム折れ2人けが
2月15日、立科町の「しらかば2in1スキー場」でリフトが落下してインストラクター3人が2メートルの高さから転落し2人がけがをしました。リフトをつる金属のアームが折れたためでした。
国土交通省の職員が調査(2月20日)
20日は、国土交通省北陸信越運輸局の職員が調査に訪れました。
スキー場によりますと、リフトは35年ほど前から使われていて、定期検査と毎日の目視点検で異常はなかったということです。
立科町・両角正芳町長が陳謝(2月20日 記者会見)
立科町・両角正芳町長:
「ご迷惑、ご心配をおかけしましたことについて、深くおわび申し上げます」
施設を所有する町と運営する指定管理者が午後会見し、陳謝しました。
提供:しらかば高原株式会社
メーカーの点検で安全は確認できたとして17日から運転を再開していて、今後は目視に加えハンマーでたたく点検も徹底するということです。さらに、第三者機関に全てのリフトを点検してもらうことにしています。
指定管理者「しらかば高原」 金沢武彦安全統括責任者:
「折れると思っていなかったところが折れるという経験をつまさせていただきましたので、折れるかもしれないと注意深く目視、もしくは音を聞くことをやっていきたいし、再発防止にはそれが一番いいかなと思っている」
事故については警察も業務上過失傷害の疑いも視野に調べています。
しらかば2in1スキー場(2月20日)
一方、運営会社が事故を公表したのは発生から2日後で、メーカーが安全確認ができたとして、営業を再開した17日でした。
これについて、「正確な発表をしたかたったため、少し遅くなった」と説明しました。
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