本宮三の柱
諏訪大社御柱祭の上社「里曳き」。特別な思いでこの日を待っていた地区があります。本宮三の柱を担当した茅野市宮川高部地区です。
氏子に指示を出すのは、高部地区の住民で綱係の立石英輝さんです。
立石英輝さん:
「ようやくみんなの笑顔が見られた」
2021年9月の土石流で高部地区では全壊9軒、床上・床下浸水68軒の被害が出ました。
現在も建物のあった場所は更地が目立ち、地区に戻れない住民もいます。
御柱祭で地区を盛り上げたいと、3月には立石さんを中心に心を込めて御柱を曳く綱を打ち、準備を進めてきました。
そして、3日の「里曳き」本番。氏子たちが曳く「本宮三」の柱は午後4時ころ高部地区を通過しました。公民館には、復興支援への感謝のメッセージが掲げられていました。
高部地区の氏子:
「団結して乗り越えてきたので、その気持ちが祭りで一体となって発揮できた」
立石英輝さん:
「この御柱を機にもとの明るい高部になってくれれば」
4日に8本の御柱が本宮と前宮にそろい、5日の「建御柱」で全ての柱が建てられます。
長野放送[/MARKOVE]