直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数 病床使用率（長野県の調査）
9日発表の長野県内の新型コロナウイルスの新規感染者は3341人、先週水曜日から700人増加し、18日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。過去3番目の多さで3000人を超えるのは8月24日以来、約2カ月半ぶりです。
長野県の感染者推移
感染者は長野県が全国でも多い状況となっています。直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は長野県は北海道、山形に次いで全国3番目です。また、11月7日時点の病床使用率は全国で最も高く、どちらも東京や大阪などの大都市圏を上回っています。信大病院感染制御室の金井副室長は「長野は夏場の感染が少なく集団免疫が乏しかったことと寒さが影響している」と指摘しています。
信州大学医学部附属病院 感染制御室・金井信一郎副室長
信州大学医学部附属病院 感染制御室・金井信一郎副室長：
「おそらく夏場の感染した人が少ないことから、集団免疫としての効果が乏しくて拡大して、かつ冬で非常に寒くなって換気が難しくなって感染が広がる状況になるのかなと推察しています」
画像 提供：国立感染症研究所
夏にピークを迎えた第7波。県内でも感染が広がったものの全国的に見れば比較的、感染者数が抑えられていました。
そのため大都市圏に比べ免疫ができた人が少なかったことが、現在の感染拡大につながっているとしています。加えて、寒さにより換気が不十分になったことも要因の一つとしています。
長野県内の観光地（資料映像より）
現在、全国旅行支援や海外旅行者の増加で人の動きが活発化しています。金井副室長は、新たな変異株の影響も加わり、さらに感染が拡大すると注意を呼び掛けています。
信州大学医学部附属病院 感染制御室・金井信一郎副室長：
「行動を控えて、という対策ではなくなってきているが、まだ感染すると重症化する人もいますので、そういった方々や周囲の人は、引き続き感染対策をしっかり継続していただきたい」
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