会見で感染対策の継続を呼び掛ける阿部知事
長野県の阿部守一知事は8日に県庁で会見し、3月19日から実施していた新型コロナウイルスの感染対策強化期間を予定通り10日で終了すると発表した。一方、新規感染者数が急増しているため、「これまで以上の感染対策の徹底を」と県民に呼び掛けた。県内の圏域ごとの感染警戒レベルは諏訪や上伊那など8圏域で「5」(特別警報2)を継続しており、県はレベルに応じた対策を続けていく。
7日まで1週間の県内の新規感染者数は4114人で過去最多となった。阿部知事は「これまでで最も感染リスクが高い状況になっている」とし、年度始めの人流増加やオミクロン株ウイルスが感染力の強いBA.2系統へ置き換わりつつあることが背景にあると説明した。
県民には体調が優れないときは外出を控え、速やかに医療機関を受診することや、県外を訪問するときは感染リスクが高い場面を避けることなど、対策の徹底を改めて求めていく。
8日は県の方針について、知事と県市長会、県町村会の役員とも非公開で意見交換した。阿部知事によると、子どもの感染者が多いことを踏まえて、子どもの同居者のワクチン接種を促すよう提言されたことを明かし、「小さな子どもは人との接触を避けきれないので、同居者は積極的に接種を検討いただきたい」と話した。
阿部知事は同日、善光寺御開帳と関連事業を訪れる観光客に対しても対策への協力を求め、長野市の荻原健司市長と共同会見した。御柱祭などほかの大型行事については、関係市町村の考え方も踏まえた上で「必要があれば同じような対応(共同会見での呼び掛け)をしていきたい」とした。
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