8本の御柱をひと目見ようと、多くの見物客でにぎわう御柱屋敷
2日に行われた諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)上社山出しを終えて8本の御柱が安置された長野県茅野市安国寺の御柱屋敷は3日、多くの見物客が足を運び、記念撮影を楽しんでいた。コロナ禍でできる精いっぱいの山出しを終えた御柱が、里曳(び)きの出発地点で静かに曳行(えいこう)開始のその時を待つ。
御柱屋敷を訪れた見物客は御柱を見ながら「大きいね」「こうして並んでいるところを見ると神聖な気持ちになる」などと口にしていた。御柱がトレーラーで運ばれる様子をテレビで視聴したという諏訪市の女性は娘と2人で訪れ、「厳粛な気持ちで山出しの様子を見ていた。見事な御柱を間近で見ることができ、ありがたいなという思い」。親子3人で訪れた小林千博さん(53)=塩尻市=は「前回の御柱祭では、実際に御柱を曳かせてもらった。今、御柱を目の前にすると、その時の思い出がよみがえるよう」と話していた。
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