茅野市ホームページに掲載されている「新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書(オミクロン株編)」
長野県の茅野市は新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の特徴などをまとめた「新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書(オミクロン株編)」を市ホームページ(HP)に掲載している。諏訪中央病院(同市)総合診療科の玉井道裕医師(36)が手書きのイラストを添えて分かりやすく説明。諏訪地域でもコロナ感染者が増えており、玉井医師は「適切な感染対策と正しい知識で対応してほしい」と呼び掛けている。
説明書は「オミクロンの感染力」「オミクロンとワクチン3回目」など18項目にまとめられている。感染者の急拡大で濃厚接触者を含め仕事を休まざるを得ない人が続出すると、社会活動に影響することが課題と強調。オミクロン株の感染力について「ワクチン接種済み(2~3回)の人にとってデルタ株より2・7~3・7倍強い」。感染経路のほとんどは飛沫感染か、浮遊する粒子状物質「エアロゾル」感染だとし、引き続きマスク着用や手洗いなど基本対策が重要で、エアロゾル対策として換気が有効―としている。
現在は家庭内感染が多いとみられると指摘。「家庭内感染を食い止めることはかなり難しい」とした上で、「重症化リスクの高い高齢者や病気を持っている家族が居る人は一段と注意が必要」。家庭外では食事の際の対策徹底が大切としている。
玉井医師は臨床の現場で学んだことをブログなどで発信しており、コロナに関しては2020年2月から書き続けている。市は、感染予防へより多くの人に伝えたいと広く周知している。
オミクロン株編は同病院HPでも掲載している。市、同病院それぞれのHPでは「ワクチン編」「デルタ株編」などこれまで玉井医師が発信した説明書の各編も公開している。
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