注意看板を追加設置する諏訪市職員。背後の表情には雪の上に多くの足跡があった=24日、市湖畔公園
長野県の諏訪地区観光客安全対策推進会議は24日、結氷した諏訪湖への立ち入りが週末を中心に相次いだことから、特に多かった諏訪市湖畔公園と下諏訪町高木の湖岸に啓発看板を追加設置した。23日は諏訪湖安全対策警察連絡協議会がドローン(小型無人飛行機)を飛ばし、氷上にいる人に音声で岸に戻るよう促した。いずれも「立ち入りは大変危険」と呼び掛けている。
24日の市湖畔公園では県諏訪地域振興局商工観光課と諏訪市観光課の職員が「氷の厚さ、強さにムラがあり、結氷状況も変化しやすいため氷上への立ち入りは危険」などとする看板を新たに7基(県3基、市4基)設置し、ロープを諏訪湖ヨットハーバー方面に約50メートル延ばした。雪に覆われた氷上には八重垣姫の像周辺や初島方面まで無数の足跡が見られ、中には自転車が通った跡もあった。
23日は「湖上に人が出ている」旨の苦情、連絡が特に多く寄せられたという。同局は広報車を出して注意喚起を行い、市は防災無線やメールなどで注意を呼び掛けた。
諏訪湖安全対策警察連絡協議会は、上空から注意喚起した。23日午後0時30分ごろの映像では諏訪市の初島周辺、下諏訪町高木沖にそれぞれ30人ほどが氷上にいる様子が見られた。「諏訪湖上に張った氷は神が渡る道。氷の上に乗ると罰が当たります。絶対に乗らないようご協力をお願いします」というメッセージを発信。映像では、これに耳を傾けた人々が岸に戻っていく様子が映っていた。
横山真会長は「御神渡りは諏訪地方の大事な神事。誰一人不幸にさせないためにも氷の上には絶対に乗らないよう発信していきたい」と話していた。
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