動物環境・福祉協会 Eva・杉本彩理事長
長野県松本市で起きた犬の虐待事件の続報です。多くの犬を劣悪な環境で飼育・虐待した罪で元社長が起訴されましたが、刑事告発した動物愛護団体の理事長・杉本彩さんらが検察を訪れ、より罪の重い殺傷罪での立件を申し入れました。
杉本彩さん「ペットブームの裏側で非人道的ビジネス」
タレントで動物愛護団体の理事長を務める杉本彩さん。申し入れの為、弁護士などと共に地検松本支部を訪れました。
飼育施設への捜索(長野県松本市・2021年9月)
松本市では犬の販売業者が900匹以上を劣悪な環境で飼育していた問題が発覚。元社長が逮捕され、犬469匹を衰弱させたとして虐待の罪で起訴されています。(先月保釈)
杉本さんの団体は業者を刑事告発していますが、影響の大きさからもこの起訴だけでは「不十分」としています。
飼育施設への捜索(長野県松本市・2021年9月)
動物環境・福祉協会 Eva・杉本彩理事長:
「到底、許されることではないと思う。虐待罪だけではなく殺傷罪に問われるべきだと思い、追起訴していただけるようにお願いにあがりました」
杉本さんたちが特に問題視しているのは元社長が獣医師の免許がないにも関わらず帝王切開を繰り返していた点です。
地検にインターネットで集めた5万筆余りの署名を提出
7日、地検にインターネットで集めた5万筆余りの署名を提出するとともに、より罪の重い殺傷罪での立件を求めました。
動物環境・福祉協会 Eva・杉本彩理事長:
「人間の心や感情があったら到底やれるようなことではない、悪魔の所業としか思えない。国民の感情、国民の常識と乖離しない判決が下るように望んでいる」
施設で飼育されていた犬
殺傷罪は5年以下の懲役または500万円以下の罰金です。
担当検事は事態の深刻さに理解を示したということですが、検察は「捜査継続中のため、コメントは差し控える」としています。
[/MARKOVE]