新酒「やまむろ」を手に仙醸の黒河内貴社長から今年の出来栄えを聞く研究会の北原義克会長(右)
長野県伊那市高遠町の高遠旨(うま)い酒研究会が企画販売する純米しぼりたて生原酒「やまむろ」が完成し、10日から研究会加盟店で売り出す。同会は7日、地元の鉾持神社に祭られる酒神の松尾社に出来立ての新酒を奉納し、新酒「やまむろ」の完成を奉告した。
地元の農事組合法人山室が生産した酒造好適米「ひとごこち」を使って地元の酒蔵「仙醸」が仕込み、地元の酒販店でつくる研究会が企画販売する純高遠のブランド地酒。720ミリリットル入り1本1320円(税込み)で、今季も1000本を限定販売する。
「やまむろ」の販売は17年目。研究会の北原義克会長は「喉ごしのいい辛口がこの酒の特徴だが、毎年微妙に味が違い、そこが愛される秘密だと思う。毎年楽しみにしてくれている皆さんがいるからここまで続いてきた」と話す。
醸造した仙醸によると、年の瀬が迫るにつれておいしさが増すのが「やまむろ」の特徴という。黒河内貴社長は「今年もキレがよく、端麗辛口に仕上がっている。良く溶ける酒造りに適したお米を、山室の皆さんが作ってくれたおかげだと思う」と話した。
取扱店は次の通り。(電話の市外局番はいずれも0265)
▽萬寿屋商店(電話94・2510)▽十一屋商店(電話94・2011)▽酒舗にんべん(電話94・2032)▽桜井酒店(電話94・2076)
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