/* sc-component-id: sc-bdVaJa */
.gzihFu{padding:12px 0 20px;font-size:0.7499999999999999rem;line-height:1.6;text-align:center;background-color:#fff;}
/* sc-component-id: sc-bwzfXH */
.ceKNoV:visited{color:#639;} .ceKNoV:hover{color:#cc3434;}
立ヶ花で進められている河道掘削
2019年の堤防決壊を受け、千曲川では2027年度の完成を目指してさまざまな治水対策が進められています。台風19号レベルの雨でも水が溢れないことを目指していますが、住民には根強い不安があります。
長野市穂保の堤防は川の増水に耐えられず決壊しました。復旧にあたって目指したのは、簡単に決壊しない「粘り強い堤防」。
法面は川側・住宅側ともコンクリートで補強しました。今後、決壊箇所の上下8キロも同じように強化することにしています。
2027年度の完成を目指す「緊急治水対策プロジェクト」は、「堤防の強化」「河道掘削」「遊水地の整備」を3つの柱にしています。
千曲川は決壊個所の約6キロ下流の立ヶ花で川幅が200メートル余りに狭まり、上流で溢れる原因になりました。
今年2月から川底を2.5メートル掘り下げる工事が始まっていて、川の景色は日々変わっています。
国交省千曲川河川事務所・谷口和哉副所長:
「土を掘ることによって流下断面、水の流れる断面が増えます。これだけ掘ることによって相当、流下断面が増えますから効果は相当ある」
千曲川の水を一時的に溜める「遊水地」は7カ所で計画しています。中でも、中野市上今井の計画は、約100ヘクタールと広く下流の水位低下が期待されていて、千曲川河川事務所は地権者に理解を求めていきたいとしています。
しかし、長沼地区の一部住民は堤防の強度を不安視しています。切れないと信じられていた堤防が切れてしまった経験が背景にあります。
住民:
「地元の人は(堤防をさらに)1メートル50センチ上げてもらいたい。直さないと穂保地区はもう一度、水害になる危険性がある」
13日に開かれた千曲川河川事務所との意見交換で、住民は改めて堤防のかさ上げを求めました。
現在の計画では、台風19号を超える規模の雨が降った場合、再び越水が起きるとし、より高い堤防が必要だと訴えました。
これに対して、千曲川河川事務所は「狭窄部の掘削や遊水地の整備で水位の上昇は抑えられる」としました。
住民:
「不安だらけです。かさ上げ、まず、今よりは。19号に耐えられるのではなく、19号にプラス(降っても)耐えられるものを」
「かなり強化されているが、高さについてはまだ不安な部分もある。地域を守ってくれる堤防であってほしい。そうすればみんなの生活も安心して送れる」
根強い不安にどこまで応えられるのか。治水をめぐる議論は、一部で平行線をたどっています。
長野放送[/MARKOVE]