霧ヶ峰高原で発生した大規模火災(5月4日)
長野県の霧ヶ峰高原で発生した大規模な山火事から11日で1週間。出火直後の現場を目撃した男性がNBSの取材に応じ、「いきなり火の手が上がったが、周りに人の姿はなかった」と語りました。
【動画で見る】出火直後を目撃「いきなり火の手、人の姿なかった」 霧ヶ峰の山火事から1週間
■乾燥した空気と風の影響で広範囲に燃え広がる
黒く焼け焦げた山肌 火災から1週間(5月11日)
(記者リポート)
「火事があった現場に来ています。火元はあちらの山の辺りなんですが、非常に広い範囲にわたって焼け焦げているのがわかります」
霧ヶ峰高原に広がる黒く焼け焦げた山肌。大型連休真っただ中に発生した山火事から、11日で1週間です。
霧ヶ峰高原で大規模火災(5月4日)
5月4日昼過ぎに発生した山火事。乾燥した空気と風の影響で広範囲に燃え広がりました。
■約23時間後に鎮火
自衛隊による消火活動(5月5日早朝)
消防や自衛隊による懸命な消火活動で出火から約23時間後に鎮火。
けが人や建物への被害はありませんでしたが、およそ180ヘクタールを焼きました。
■出火直後を目撃「いきなり火の手、人の姿なかった」
提供:出火直後の現場を目撃した男性
観光客が撮影した出火直後の現場付近の映像。茅野市と諏訪市の境に位置する「ガボッチョ山」の山頂付近で、火の手が上がっているのがわかります。
出火直後の現場を目撃した男性に話を聞くと―
目撃した男性:
「突然、火の手があがって、えっと思ったら水平にバッと広がった。木がないので自然発火するところでもないし、だから野焼きかなと思った。いきなり火の手があがり、なおかつ周りに人がいないので変だなと」
男性によりますと、火の周囲に人影はなかったということです。
■店の近くまで火の手が…「何度もあきらめた」
焼け跡は食堂兼土産物店の近くまで
食堂兼土産物店を営む・木川泉さん
「燃え広がるところだったんですけど、何とか止まってくれましたね」
現場近くで食堂兼土産物店を営む木川泉さん(70)。
火の手が建物に迫り、肝を冷やしました。
焼け跡は建物のすぐ近くまで―。
食堂兼土産物店を営む・木川泉さん
食堂兼土産物店を営む・木川泉さん:
「風があったので、必ずこっちの方へ広がってくるなと。何度あきらめたかわからないくらいです。(消防らには)もう本当に感謝しかないというか」
■店主「前を向いて頑張る」
店の窓から見える高原の景色も黒く一変
店の窓から見える高原の景色も黒く一変してしまいましたが、今のところ客足への影響は見られず、前を向いています。
観光客:
「火事でこんなに…。またちゃんと緑が再生すればいい」
食堂兼土産物店を営む・木川泉さん:
「お客さんが心配して来てくださったりとか、また助けられています。何かしら原因はあったと思うけど、自分たちはそれよりも先を見て、仕事の方をしっかりするということで、頑張っていくつもりです」
霧ヶ峰高原で大規模火災(5月4日)
火事の原因について消防は「調査中」としています。
また、「山火事に出くわした場合は速やかに通報し、避難してほしい」としています。
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