車いすのギタリスト・川崎昭仁さん
車いすのギタリストが熱演。東京パラリンピック開会式で布袋寅泰さんとも共演した長野市の川崎昭仁さん。長野パラリンピックから25年の節目に、思い出の曲を演奏した。
■夢に向かって頑張る人へ エールを送る曲
3月12日・長野市
車いすのギタリスト、長野市の川崎昭仁さん(55)。3月12日、長野市のライブハウスで開かれたイベントに出演した。
車いすギタリスト・川崎昭仁さん(MC):
「ちょうど25年前の今頃、長野パラリンピックがありまして、長野も盛り上がっていたんですけど、皆さん覚えていますか?四半世紀たって、まだこの曲がみんなの前でやれるというのは感慨深い。聴いてください『夢』という曲です」
♪「夢―YOU・MEー」 演奏:Streaming RED
演奏している曲は、川崎さんの「思い出の曲」だ。
小さいころ、原因不明の高熱で手足にまひが残った川崎さん。その後、障がいのある人がギターを弾く姿に衝撃を受け、自身も猛練習。まひが残る手で弾く独自の演奏法を編み出した。
1998年のアートパラリンピックで演奏
25年前の長野パラリンピックに合わせて開催された「アートパラリンピック」。テーマソングとなったのが、川崎さんが作詞・作曲した「夢―YOU・MEー」だ。
♪「夢―YOU・MEー」 演奏:Streaming RED
「君にどれだけの力があるというのだろう 与えられたフィールドで生きていくことに妥協しているだけ 何もかも脱ぎ捨てて立ち向かう勇気があれば どんな小さな夢も力になる」
車いすのギタリスト・川崎昭仁さん
川崎昭仁さん:
「作った当時はパラリンピックに出場する選手にエールが送れるような気持ちで、選手だけじゃなくて、頑張っている人たち、夢に向かって、そういう人たちにエールになるような曲になればと作った」
■布袋寅泰さんとセッション
布袋寅泰さんとの写真(提供・川崎昭仁さん)
その後も活動を続け、2021年には、東京パラリンピックの開会式で憧れの布袋寅泰さんともセッション。
日本で開催された2つのパラリンピックは、障がい者福祉を広げる力になったと川崎さんは感じている。
川崎昭仁さん:
「街の店でも、ちょっとした段差があっても板を渡して簡易的なスロープを造ってくれたり、障がい者に対してウェルカムな街になった。あれがすごく良いきっかけに」
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