施設の外に連れ出される犬 2日・長野県松本市
犬を劣悪な環境で飼育していた疑いで家宅捜索を受けた長野県松本市のペット業者。飼育していた犬は届け出をはるかに上回る約1000匹で、一部は保健所が保護しました。
ペット業者は今月2日、3日に警察の家宅捜索を受けました。狭く不衛生な部屋で繁殖させるなどした動物愛護法違反の疑いが持たれています。
捜索と同時に市の保健所も立ち入り、飼育状況や犬の健康状態を確認しました。保健所には事前に業者の問題を指摘する情報が寄せられていたということです。
捜索を受けた2施設の飼育の届け出は約600匹でしたが、実際には約1000匹がいたということです。また関係者によると、施設内はケージが2段積みになっていて、小型の犬は一つのケージに複数匹、入っていたということです。
周辺住民:「鳴き声は割合うるさかった」「犬の音と夜中に怒鳴ったり、近所はうるせえと思う。夏場は結構におう」
従業員の一人は犬たちは狭いケージの中で過ごし、運動をさせることもなかったと話しています。
従業員:「いいブリーダーさんだったら広い庭があって放して育てたりすると思うけど、うちは一生ケージの中で暮らしていくから、そういう姿見てると一言で言ったらかわいそう。犬のことがわかってるのは社長しかいない。知識のない私たちが何か言える立場じゃない」
保健所は健康状態の悪いを犬を施設から引き取り、保護しています。回復を待って、通常の保護と同様に、順次譲渡することにしています。また今回の事案を重く見て、他の業者に対する立ち入り監視も実施することにしています。
長野放送[/MARKOVE]