日傘代わりに雨傘を差す児童たち。屋外を移動中はマスクを外した
長野県内は1日も厳しい暑さが続き、気象庁と環境省は熱中症の危険が極めて高くなることが予測されるとして、県内に今年2回目の「熱中症警戒アラート」を発令した。発令は前日に続き2日連続。上伊那地方は伊那で平年より10度も高い36・6度の最高気温を観測。飯島は7月の観測史上最高の34・9度を観測した。
この日、駒ケ根市内の全小学校と宮田村の小中学校が市文化会館で管弦楽を鑑賞した。学校から会場まで徒歩で行く学校もあったが、移動していた午後1時台は気温がぐんぐんと上昇。赤穂南小の児童は日傘代わりに雨傘(置き傘)を使って日光を遮り、マスクも外して体温上昇の抑制を図った。
暑さの影響を受け、飯島町と箕輪町、伊那市で3人が熱中症の疑いで病院に搬送された。上伊那広域消防本部によると、飯島町の70代女性が散歩中に具合が悪くなり倒れた。中等症とみられる。屋外で過ごしていた箕輪町の40代女性、自宅で倒れているのを発見された50代女性はともに軽症という。
長野地方気象台によると、厳しい暑さは3日まで続く。4日以降は台風の北上に伴い湿った空気が入り、平年並みの暑さに戻るとみられる。
[/MARKOVE]