「未来に残したい草原の里100選」に応募された霧ケ峰。夏に咲くニッコウキスゲなど美しい自然で知られる=昨年7月、茅野市の車山中腹
長野県の霧ケ峰自然環境保全協議会(霧ケ峰みらい協議会)は、諏訪市、茅野市、下諏訪町にまたがる霧ケ峰について、美しい草原の風景を残す目的で選定している「未来に残したい草原の里100選」に応募した。選定されると、ウェブサイトや冊子などを通して全国発信されるほか、他地域との交流で草原維持の活動が情報共有できる。5月ごろ結果が出る見通し。
主催する「全国草原の里市町村連絡協議会」事務局の静岡県東伊豆町によると、連絡協議会は趣旨に賛同する全国24自治体で構成。2021年度に100選の最初の選考があり、朝霧草原(静岡県富士宮市)、秋吉台(山口県美祢市)など全国34カ所が選定されている。長野県内では「開田高原の半自然草地」(木曽郡木曽町)が選ばれた。現在は昨年10月~今年1月に募集した第2期の選考が行われている。
連絡協議会事務局によると、第2期で選考された地域は秋ごろに表彰式や関連イベントを計画しており、こうした場で団体間の情報交換を予定している。
霧ケ峰自然環境保全協議会事務局の県諏訪地域振興局環境課は、全国的なアピールに結び付けたいほか、現在霧ケ峰では中止されている景観保全のための火入れのあり方など他地域との情報交換ができれば―としている。
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