長野放送
長野県松本市で5日、散歩中の保育園児6人と職員1人がスズメバチに刺されました。全員軽症だということです。専門家は、秋はハチの攻撃性が高まる時期として注意を呼びかけています。
袋から取り出したのは駆除したばかりのスズメバチの巣。5日、松本市で保育園児が刺され、けがをしました。
(記者リポート)
「この木の下の巣に出入りするスズメバチ。このスズメバチに園児たちは刺されたということです」
午前10時前、松本市の保育園の園児59人と職員5人が浅間温泉の遊歩道を散歩中、倒木の下からスズメバチが襲ってきました。
このうち4歳から5歳の園児6人と男性職員1人が刺されました。全員病院に搬送されましたが、症状は軽いということです。
その後、市の依頼した業者が巣を駆除しました。業者によりますと、ハチはスズメバチの中でも一番大きいオオスズメバチで、攻撃性も高いということです。
巣を撤去した業者:
「今の時期、ハチも凶暴になってきているので、見かけたときは慌てて振り払ったりしないように」
スズメバチの生態に詳しい専門家も「秋は巣が大きくなり、ハチの数も多い」として注意を呼びかけています。
スズメバチの生態に詳しい玉川大学農学部・小野正人教授:
「今の時期は一年のうちで働きバチの数が最も多くなる。幼虫を狙っていろんな捕食者がちょっかいをかけてくるので、働きバチが最も警戒している時期でもある。巣に近づいた時に、何匹かのハチがまとわりつくことがあるので、そうなったら来た道をゆっくり戻る。匂いの強いものを身につけて巣がある場所に出かけるのは避けた方がいい。黒いものに攻撃をしてくるので、白い帽子を被ったり、着衣も色の淡いものを着て野山を散策することを心がけると、不幸な鉢合わせを防ぐ上で効果的だと思う」
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