療養中の禅道会ウクライナ支部長・イゴール・ユカリチュクさん(46)
信州からのウクライナへの支援です。2022年、9人の避難民を半年間受け入れた長野県飯田市の空手団体。3月にも新たに2人を受け入れる予定です。代表の男性は侵攻が長期化する中、支援を続ける重要性を訴えています。
禅道会・小沢隆首席師範
禅道会・小沢隆首席師範:
「(終わる)めどが立たないまま、ずっと戦争が続くと思っていなかったので、状況自体が悪い方向に向かっているなと」
空手道禅道会の小沢隆首席師範。3月前半にもウクライナ人門下生2人を高森町で受け入れる予定で準備を進めています。
禅道会・小沢隆首席師範:
「爆撃を受けてもし死んでしまったら、何もしなかったことに後悔があるので、できるだけのことをしようと」
ウクライナ 禅道会の門下生
ウクライナにおよそ1万人いるとされる禅道会の門下生。
ウクライナ郷土料理をキッチンカーで販売(長野県高森町)
小沢さんらは2022年5月、門下生やその家族9人を受け入れました。
子どもたちは保育園や学校へ(長野県高森町)
子どもたちは保育園や学校へ。大人たちは郷土料理の販売も行いました。小沢さんら禅道会は半年間、生活を支え、9人は2022年11月に帰国しました。
帰国後9人は何とか元気に生活しているといいます。
侵攻開始から1年。今も戦禍は続き死傷者は増え、新たに避難する人も出ています。
左・禅道会ウクライナ支部長のイゴール・ユカリチュクさん(46)
小沢さんは門下生たちに再び日本への避難を呼びかけました。そして、今回、新たに小沢さんと8年前から交流がある禅道会ウクライナ支部長のイゴール・ユカリチュクさん(46)と弟のイワンさん(41)が避難してくることになりました。
イゴールさんは最前線で戦ってきたが、頭や足などを負傷
イゴールさんは最前線で戦ってきましたが、頭や足などを負傷。今はビンニツァの自宅で療養しています。当初、子どもたち10人ほどと一緒に避難する予定でしたが、保護者なしでの出国は手続きに時間がかかることから、まずは2人が先行して避難します。
出国に向け、手続きを進めています。
禅道会・小沢隆首席師範
禅道会・小沢隆首席師範:
「避難民のままでいるのは祖国を裏切っているんじゃないかという気持ちも持つらしい。気持ちもわかるが、安全を確保できるところでゆっくりするのは、最も早く傷が治る状況だと思うので」
イゴールさん兄弟は町営住宅に入居する予定で、日本で、祖国に負傷兵のリハビリセンターを建設するための準備を進めるということです。小沢さんもイゴールさんに協力しながら、息の長い支援をしていきたいと話します。
禅道会・小沢隆首席師範:
「(長期化で)戦争があるということが、最初の時より意識が低くなってくるので、平和への電波が途切れないように、発信していかないといけない」[/MARKOVE]