長野放送
2月の値上げです。生鮮食品を除く食品は去年以降で2番目に多いおよそ5500品目に上ります。味の素冷凍食品やニチレイフーズなどは家庭用冷凍食品をおよそ2%から25%値上げします。カゴメのトマトケチャップやブルドックソースなど調味料も値上がり。江崎グリコのポッキーなどの菓子も価格が引き上げられます。
一方、生鮮食品も高騰しています。鳥インフルエンザの影響で、卵の卸売価格は過去最高に。キュウリなどの野菜も燃料代などの高騰で値上がりしています。家計への負担がさらに増す中、スーパーも値上げ前に多く仕入れたり通常よりも安い「プライベートブランド」などに力を入れたりして消費者にPRしています。
長野市のスーパー「ラ・ムー長野店」。
（記者リポート）
「止まらない値上げの波。消費者も大きな負担を強いられています」
消費者：
「（値段が）ものすごく上がってきて大変ですよ。できるだけ安いところ行って」
「結構きついですよね。冷蔵庫をまず見て、必要なものを買って。（購入を）延ばせるものは延ばして」
止まらない値上がり。帝国データバンクによりますと、生鮮食品を除く食品は2月は5500品目が上がり、3月以降も2000品目以上、上がっていきます。
さらに痛いのが生鮮食品の価格高騰。鳥インフルエンザの影響で卵・Mサイズ1キロ当たりの卸売価格は1月の平均で280円。前の年の同じ月に比べ85%上昇しました。
野菜も生育不順やハウス栽培にかかる燃料高騰などで値上げ傾向です。農水省によりますと、先月30日時点の東京中央卸売市場の1キロ当たりの卸売価格は、キュウリが平年より200円、ダイコンが30円以上高くなっています。
消費者：
「卵も値上がってるけど、一気の値上がりは困る」
「みんな上がっちゃってんだもん。だけど、食べないわけにはいかない。いつまで続くのかしらね…しばらくはダメでしょうね」
店側も消費者に少しでも安くと努力しています。こちらの店では冷凍食品や調味料など日持ちするものは、値上げ前にあらかじめ多く仕入れ、店頭価格の値上げのタイミングを遅らせています。
ラ・ムー長野店・熊井宏明店長：
「在庫を持つような形で原価も売価も値上がり前の商品を、先々まで予測しながら買って、できるだけ売価を抑える」
また、値上げの影響を受けにくいプライベートブランドを100種類以上取りそろえました。トマトケチャップは500グラムで127円、2リットルの水は52円、サバ缶は104円と安くなっています。
ラ・ムー長野店・熊井宏明店長：
「買いやすい値段を打ち出せるように努力しています。値上げの波を抑えるのは非常に厳しい中で、できることを一つ一つ探しながら細かい努力をしていかないといけない」
店では、冷凍食品や調味料などは値上げの前に買うことやプライベートブランドをうまく取り入れて家計の負担を減らしてほしいと話しています。
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