長野市篠ノ井で栽培されてきた伝統野菜「小森茄子」
長野市篠ノ井を中心に栽培されてきた「小森茄子」。近年、生産が減少しており、栽培農家を増やして、伝統の味を残す取り組みがスタートしました。
【動画で見る】伝統野菜「小森茄子」守るための取り組みスタート
たねまき交流会 26日
26日、長野市の更級農業高校で開かれた「たねまき交流会」。参加者がピンセットで溝に置いているのは「小森茄子」の種です。
「小森茄子」は長野市篠ノ井小森地区原産の丸なす。大きめの玉で、果肉が厚く、密度も高いのが特徴です。明治の頃から栽培され、地域の夏の定番「丸なすおやき」の具材として食べられてきました。
小森茄子
しかし、栽培しやすい改良品種に押され、生産は徐々に減少。2015年、県の「信州の伝統野菜」に認定されましたが、生産者はなかなか増えず、現在、栽培しているのは1軒の農家と更級農業高校だけです。
そこで、県などでつくる長野地域園芸振興推進協議会が、品種の維持や生産拡大に向けて「交流会」を企画。26日は栽培を希望する農家など27人が参加し、生徒の指導を受けながら種をまきました。
「小森茄子」の種
栽培検討の農家:
「母親が小森(出身)だったもんで。『小森茄子』はおやきには最適だなと」
おやき店の女性:
「継承していけたらいいなと思っています」
去年9月の試食会
去年9月には舌で魅力を感じてもらおうと試食会も開催されています。
長野農業農村支援センター・原啓一郎企画幹:
「地域に根差した文化。地域で守っていく仕組みができればいいなと考えている」
種は、高校の農業用ハウスで管理され、5月ごろ、希望者に苗を渡す予定です。
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