県が作った眺望カード。諏訪地域からは(上から時計回りに)鎌倉街道ビューポイント、井戸尻遺跡、柏木農村広場が選ばれた
長野県は、県内の景観が良い場所を地点ごと紹介する「眺望カード」の第2弾として20種類を作った。諏訪地域は、鎌倉街道ビューポイント(下諏訪町)、井戸尻遺跡(富士見町池袋)、柏木農村広場(原村柏木)の3地点。各町村の施設でカードを配布しており、県都市・まちづくり課は「信州の美しい景観に関心を高めてほしい」と話している。
眺望の写真と特徴を載せた、名刺よりやや大きいサイズのカード。県は2021年6月に第1弾として20地点分のカードを作り、諏訪エリアからは立石公園(諏訪市上諏訪)と風除(よ)け公園(風除けの松)=茅野市湖東=の2地点が選ばれた。県内の地点によっては配布分がすぐ終了するなど好評だったことから第2弾を作った。
今回の諏訪地域3地点はいずれも信州らしさを感じるとして県が認定する「信州ふるさとの見える(丘)」、地域の重要な景観を望める県の「眺望点」になっている。
鎌倉街道ビューポイントは旧鎌倉街道沿いの高台に位置し、街並みや諏訪湖、山々のパノラマが広がる。井戸尻遺跡は縄文時代の住居が復元され、水田や山岳の景観を眺めながら悠久の歴史に思いをはせられる。柏木農村広場は八ケ岳山麓の自然と農地が調和した景色が楽しめる場所だ。
配布は1人1枚。県都市・まちづくり課は「景観は担い手として守る人がいないと維持できない。カードを通じて興味を持ってもらい、景観を守る取り組みにつながればうれしい」としている。
下諏訪町、富士見町、原村の眺望カード配布場所は次の通り(開場日や時間は場所によって異なる)。
▽下諏訪町=町役場建設水道課、下諏訪観光案内所、秋宮前観光案内所
▽富士見町=町役場建設課都市計画係、町観光案内所、井戸尻考古館
▽原村=村役場商工観光課商工観光係、村観光案内所、村図書館
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