「岡谷シルクブランド」の認証第1弾となった製品を確認する協議会メンバーら
長野県岡谷市の官民協働組織「岡谷シルクブランド協議会」は22日、シルクを生かした製品やサービスに岡谷ならではの価値を認証する「岡谷シルクブランド認証制度」で、申請のあった市内12事業者の製品31件を認証した。「岡谷シルク」のブランド化を目的に今年度新設した制度。認証第1弾としてオール岡谷産生糸や風呂敷、せっけん、菓子などが登録された。
「岡谷シルク」を地域ブランドとして確立し知名度向上を図るとともに、シルク産業の活性化につなげようと設けた制度。認証は▽オール岡谷産のシルク製品▽シルク製の衣類・インテリアなど▽養蚕や製糸の工程で抽出された成分が用いられた製品▽旅行・体験・学習などのサービス―の4類型に分類した。
7月末の締め切りまでに15事業所・団体から36件の申請があった。協議会内の認証審査ワーキンググループが、事前に「岡谷ならでは」などの観点で審査を実施。22日に市役所で開いた協議会の会議で認証を承認した。
今回認証されたのは生糸、風呂敷、ランプシェード、シルクせっけん、桑の葉クッキー、桑の実ジャムなどの製品、小学校の蚕学習、機織りなどの滞在型ワークショップといったサービス。今後、類型ごとに色分けした認証マークを表示できるほか、「岡谷シルク」ホームページへの掲載、展示会への出品などで製品のPRを市が支援する。
同協議会では随時、申請を受け付けている。会長の髙林千幸岡谷蚕糸博物館長は「認証製品を活用して岡谷シルクのPRに努めるとともに、さらに新しい製品を開発してもらいブランド力を高めたい」と話していた。
会議ではこのほか、「シルク岡谷」の図形と「糸都岡谷」の文字を市が商標登録したと報告があった。
[/MARKOVE]