ごみを拾い集めるミキ作りのイベント参加者らと法被姿で作業する八剱神社の総代の皆さん
長野県の諏訪湖の御神渡り(御渡り)の判定と神事をつかさどる八剱神社(諏訪市小和田)が来年1月の寒の入りから始める毎朝の湖上観察に向けて、宮坂清宮司と神社総代、御神渡りに関心を寄せる自然料理家の田町まさよさん(52)=山梨県北杜市=ら有志約20人は5日朝、諏訪市豊田の舟渡川河口近くで環境整備の作業を行った。雑木の枝を切り、湖岸に打ち寄せたごみを拾い集めた。
田町さんは鹿児島県奄美地方で神事、祭事に用いられる伝統発酵飲料ミキを全国に伝える活動を行っており、4、5日は八剱神社でミキ作りのイベントを開催した。同神社でのミキ作りは今年で3年目。ごみ拾いにはイベント参加者らが参加した。
舟渡川河口近くにある例年の観察場所は、湖の水の流れなどの影響で南側の岸にごみがたまりやすい。この日の清掃でもペットボトルや弁当のプラスチック容器、肥料袋、ゴルフバッグなどがあり、「ひどい。なんでこんなものまで捨てるのか」とため息をつきながら拾い集める人もいた。
総代たちも枝を切り、やぶを払うと、うっそうとしていた観察場所の見通しが良くなった。田町さんは「きれいな場所にはごみを捨てづらいもの。諏訪湖をきれいにすることはそこから流れ出る天竜川、そして海をきれいにすることになる。いつかごみを拾う必要がない諏訪湖になるといい」と願っていた。
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