諏訪大社上社に納めるしめ縄を作る奉献会メンバー
諏訪大社上社注連縄奉献会は4日、新しいしめ縄を6本作り、上社に奉献した。地元の長野県諏訪市神宮寺、茅野市高部、同市安国寺小町屋から会員約100人が参加。本宮(諏訪市中洲)と前宮(茅野市宮川)の鳥居などに取り付け、新年を迎える準備を整えた。
師走恒例の行事で、御柱年だった1992年から続いている。本宮駐車場で作業。6本のうち、仕上がりの長さが22メートルと最大の前宮大鳥居と20メートルの本宮階橋鳥居用のしめ縄は、玉縄の本数を昨年より1割ほど少ない123本にして軽量化を図った。
玉縄を三つに分けて束ね、車輪型の器具を使ってより合わせた。マスク姿の氏子たちは「よいさ、よいさ」と声を出して作業。技術を伝承するため、ベテランの氏子が若者に作り方を教える場面も見られた。手作りのおでんが振る舞われ、冷えた体を温めた。
完成したしめ縄は足場を組んだ鳥居などに取り付けた。守屋幹彦会長(63)=諏訪市神宮寺=は「奉献を始めて30年。先輩方の力で続けてこられた。伝統を胸に刻み、技術伝承に努めたい。来年が穏やかな年になれば」と話した。
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