皇女和宮も眺めた中山道随一と称された本陣岩波家の庭園
長野県下諏訪町横町の下諏訪宿本陣岩波家の庭園で、紅葉が見頃になってきた。岩波家では、5日から20日までの土日に予約なしで見学可能な一般公開を実施。カエデやドウダンツツジが色づき、秋の装いとなった庭園が訪れた人たちを楽しませている。
本陣は江戸時代に大名や勅使など身分の高い人が泊まった公認の宿舎。全国から600個以上の名石を集めて造られた庭園は中山道随一と称され、四季折々の装いで訪れる人をもてなしてきた。1861(文久元)年11月5日には、徳川家に嫁ぐため江戸に向かう皇女和宮が宿泊。明治天皇も訪れ、最奥の座敷から庭園の景色を眺めたという。
岩波家では公開期間中、和宮が宿泊した際に使った湯飲みや茶器などを特別に展示。28代当主の岩波太佐衛門尚宏さん(50)は「今年は色づきが良い。20日ごろまでは紅葉が楽しめると思うので、和宮さまが眺めた景色をぜひ多くの人に見てもらいたい」と話している。
開門時間は午前10時~午後3時。入場料は大人500円、子ども300円。問い合わせは岩波家(電話0266・28・7055)へ。
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