米俵を担いで飯島町文化館前をスタートするランナーたち
長野県飯島町を舞台に米俵を担いだランナーが健脚を競う第10回「飯島町米俵マラソン」(実行委員会主催、長野日報社など後援)が27日、町文化館前を発着点に開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、町内での開催は2019年以来3年ぶり。県内から218人が出場し、沿道で見守る町民らの声援に応えて力走した。
町や町内産の米をPRし、地域活性化を図ろうと住民有志でつくる実行委員会の主催で2013年に始まった「ご当地マラソン」。米作りが盛んな地域性を生かした異色のレースとして人気を集め、年々出場者も増加していたが、新型コロナウイルスの影響で2020年はウェブ開催、昨年は中止とした。
今回は感染防止に配慮して出場者を県内のみに絞り、定員を300人に設定。3キロの米俵を担ぐ10キロコースに88人、同5キロコースに115人、小学生限定の3.4キロコースに15人が出場した。今年は恒例の仮装賞を設けなかったが、サンタクロースやアニメのキャラクターなどに扮したランナーも目立ち、沿道の町民らを楽しませた。
10キロコースは飯田市の薬剤師、伊藤洸介さん(34)が32分50秒で優勝。今回で5回目の出場という伊藤さんは「沿道の応援が温かく、仮装して自由に走れるのが他の大会にない面白いところ」と同大会の魅力を語り、「来年も連覇目指してぜひ参加したい」と意気込んでいた。
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