諏訪神仏プロジェクトで一斉公開している仏像などを紹介している公式ガイドブック
江戸時代まで長野県の諏訪神社(現諏訪大社)とともにあった神宮寺由来の仏像などを一斉公開している「諏訪神仏プロジェクト」の実行委員会が、公開中の仏像などを紹介する公式ガイドブックを作り、11日に発売された。平易な言葉で解説。一斉公開は今月27日までだが、その後も秘仏を除いて拝観可能な仏像は多いとし、実行委企画局長の石埜三千穂さんは「通年でお寺や仏像に親しむ参考にしてほしい」と話している。
プロジェクトに参加する諏訪地方25寺社や、普賢菩薩騎象像(諏訪市の仏法紹隆寺)、胎蔵界大日如来坐像(岡谷市の照光寺)など公開中の仏像の特徴を紹介。上社、下社にあった神宮寺の配置も掲載しており、特に下社側は江戸時代の絵図や古文書などを参考に現地踏査で調べた最新情報を盛り込んだという。
石埜企画局長やスワニミズム編集長の石埜穂高さん、実行委顧問の織田顕行・飯田市美術博物館学芸員らが寺社に出向くなどしてまとめた。巻末には神仏巡りをする際の諏訪地域6エリア別のお勧めスポットを載せた。
10月1日から続く一斉公開には県内外から多くの人が訪れているという。石埜穂高さんは「神宮寺由来の仏像の総カタログに近い内容で、愛蔵してもらえる本になった。諏訪の仏像の素晴らしさを知ってもらえれば」としている。
「諏訪神仏プロジェクト公式ガイドブック―諏訪信仰と仏たち―」はA4変型判76ページで、税込み1760円。地域商社SUWA(岡谷市)が発行。諏訪地方の書店で販売し、通信販売サイト「ハチカッテ」でも取り扱っている。
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