ギターの弾き語りを鑑賞しながら地元名物ソースかつ丼を味わった高校生限定のライブイベント
長野県駒ケ根市に本部を置く青年海外協力協会(JOCA)は23日、若い世代に同市名物「駒ケ根ソースかつ丼」の魅力を広めようと、経営する同市中央の「大衆食堂きよし」で高校生対象のライブイベントを開いた。来場者は入場料としてソースかつ丼を注文。赤穂高校(同市)軽音楽部員によるギターの弾き語りを楽しみ、地元名物に親しんだ。
きよしは、JOCAが市と連携して進める「生涯活躍のまちづくり」の一環で、老舗飲食店「中華料理きよし」から店を引き継ぎ、昨年営業を始めた。店の人気メニューだったソースかつ丼など老舗の味を継承。ランチタイムに営業している。
イベントには部員2人が出演。近くのライブハウス「ニルバーシュ」のライブの打ち上げで、きよしが料理を提供したことをきっかけに生まれた高校生とのつながりから、JOCAが協力を依頼した。
イベントでは、新たに開発した「COFFEEカップかつ丼」をお試しで提供。通常メニューのソースかつ丼はボリュームがあり価格が高めであるため、女性や若者が注文しづらいとの声があったといい、コーヒーカップをどんぶり替わりに、通常の約4分の1の量のかつ丼を開発した。「インスタ映え」を意識してハート型のギョーザの皮を添えた。
同軽音楽部の池上涼香さんは「ソースかつ丼のおいしさを届けるお手伝いができたら」。同部の櫻井智弥部長は「(きよしのソースかつ丼を)何度か食べたことがある。おいしさを広めたい」とし、きよしの料理や店の人の温かさに励まされた経験を歌詞に込めた、自作曲「ソースかつ丼のうた」などを熱唱した。
JOCAの中村百合江さんは「ソースかつ丼は店によってソースの味が違う。他の店でも食べてほしい。高校卒業後に地元に戻った時『食べたいな』と思ってくれたら」と期待。COFFEEカップかつ丼は今後、改良や通常メニューへの提供を検討する。
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