見頃を迎えた箕輪ダム上流にある「もみじのトンネル」
長野県箕輪町のモミジの名所、箕輪ダム(もみじ湖)一帯で、紅葉が見頃を迎え、観光客でにぎわいを見せている。鮮やかな赤や黄の美しいグラデーションに息をのみ、盛んにカメラのシャッターを切る姿があちこちで見られた。町によると、見頃は6日ごろまで。同日までを混雑期と見込み、マイカー規制を実施している。
一帯に植えられているモミジは約1万本。集落近くの道沿いから、湖畔、最上流部の末広広場まで続く。湖と紅葉との共演や、紅や黄で道を覆うように木々が連なる「もみじのトンネル」などを楽しめる。塩尻市在住の50代女性は「素晴らしい眺めで、すてきな写真が撮れました。満足です」と笑みを浮かべた。
箕輪ダムは1992年に完成。ダム建設で湖底に沈んだ旧長岡新田集落の篤志家が、モミジの苗木約1万本を町に寄贈し、10年かけてダム湖周辺に植えられた。景観の素晴らしさから、近年観光客が急増。町は今年、交通渋滞などで住民生活に悪影響を及ぼす観光公害の対策として、混雑期でのマイカー規制と観光客を送迎するシャトルバスの運行を実施している。駐車場の利用は事前予約制で、1台につき協力金1500円が必要となる。
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