生徒が考案した「昆虫食」のピザ
イナゴや蜂の子などの昆虫食です。信州ではおなじみの郷土料理ですが、その魅力や文化を学ぼうと、先日、横浜市の中学生が伊那市を訪れました。
【動画で見る】イナゴや蜂の子『昆虫食』に興味津々 横浜の中学生が可能性探る
横浜市・公文国際学園中等部の3年生
横浜市の公文国際学園中等部の3年生26人。
9月29日、昆虫食を製造・販売している伊那市の「塚原信州珍味」を見学しました。
「蜂の子」の製造過程を見学
「蜂の子」の製造過程を見学―。
塚原信州珍味・塚原慎也店主:
「黒い成虫もあるじゃん、それをいれることによって香ばしい感じに」
生徒:
「黄色いのはちょっと甘いんですよね」
興味津々です。
学校では「日本文化」をテーマに研究を進めていて、26人の生徒たちが選んだのが「昆虫を使った郷土料理」です。
天竜川ではザザ虫漁も体験(提供・公文国際学園中等部)
天竜川ではザザ虫漁も体験するなど信州の文化を学びました。
生徒:
「あ、なんか動いてる」
近年、食糧問題の解決策の一つとして世界的に注目を集める「昆虫食」。
生徒たちが新メニュー作りに挑戦
生徒たちは若い世代にも味わってもらおうと新たなメニュー作りにも挑戦しました。
「ディップソース」と「ピザ」を考えます。
この班は蚕のサナギにあんこを混ぜてペーストに。
焼き上がったピザ
一方、ピザは、昆虫を使ったオリジナルソースにイナゴなどの昆虫のトッピングを加え、オーブンで焼きます。
おいしそうに焼きあがります…。
塚原信州珍味・塚原保治会長(左)
昆虫を提供した塚原信州珍味の塚原保治会長も試食。
塚原信州珍味・塚原保治会長:
「面白い味だよ」
生徒:
「ありがとうございます」
ザザ虫にマヨネーズ、チーズなどを合わせたディップ
ザザ虫にマヨネーズ、チーズなどを合わせたディップについては…
塚原信州珍味・塚原保治会長:
「温かいご飯の上にのせて食べてもいいかもしれない」
生徒:
「あー、そうですね」
塚原会長が特に印象に残ったのは…
塚原信州珍味・塚原保治会長:
「蚕の『サナギ』と『あんこ』」
生徒:
「やった!」
蚕のサナギとあんこを混ぜたペースト
塚原信州珍味・塚原保治会長:
「おまんじゅうとか、どら焼き、ケーキとかの間に挟んで売ってみたいなと。東京あたりでやっても売れそうな気がして」
生徒:
「まず、自分の学校の人たちとかに昆虫食の魅力を伝えたいなと」
「未来では、みんなが食べるようなものなんじゃないかなと肌で実感できました」
塚原信州珍味・塚原保治会長:
「うれしいですね。一生懸命、これだけやってくれること自体がうれしい」
生徒たちは昆虫食の魅力と可能性を実感していました。[/MARKOVE]