開幕に向けて、飾り付けに余念がない出展者。村観光協会は初めてソーラーイルミネーションを採用した=南箕輪村大芝高原
長野県南箕輪村大芝高原を電飾で彩る恒例の「イルミネーションフェスティバル」が10月1日、開幕する。コロナ禍で2年ぶりに開催した昨年同様に規模を縮小するが、関係者は「ほんのりとした明かりを家族や仲間と楽しんで」と来場を呼び掛けている。22日までの午後5時~9時に点灯する。
地域活性化を目的にしたフェスティバルは17年目。村商工会を事務局に住民有志で組織する実行委員会の主催。手作りで運営し、秋深まる高原を光で演出している。
今年も小学校から企業、団体、個人まで趣向を凝らした華やかな電飾が出展された。車の通らない南北に伸びる通路を中心にした園内の一角で、来場者が安心して楽しめるように会場を設けた。イベントや出店などの予定はないが、村は14日午後7時30分から「大芝高原 森の花火大会」を行う。
「さまざまな催しが中止になり、みんな気がめいっている」と実行委員長の小松豊さん(65)。「少しでも元気を与え、未来に続けていきたい」と、フェスティバルがコロナ禍を明るく照らす希望の光になればと期待する。
開幕に向けて出展者は、熱心に飾り付け。村観光協会が施す電飾は今年初めて太陽光発電を用いたソーラーイルミネーションを採用し、大芝湖の北側湖畔を約4000個のLED電球でデコレーションした。
観光協会事務局は「環境に配慮した取り組み。天候によって明るさも違うかもしれないが、それもエコだと感じて楽しんでもらえれば」と話す。
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