中沢維斗さん 提供:両親
重い心臓病を患い2022年10月、アメリカで移植手術を無事に終えた長野県佐久市のゆうちゃんこと中沢維斗さん11歳。当初、家族らが医療費として必要な2億3700万円の募金を集めましたが、補助人工装置の装着や円安の影響で資金不足となっていました。12月14日、父親の智春さんが会見を開き、追加で3億6000万円を目標に募金活動を再び行うと明らかにしました。
中沢維斗さん 提供:両親
2020年、50万人に1人という心臓の難病「拘束型心筋症」と診断された佐久市の「ゆうちゃん」こと中沢維斗さん11歳。
助かるためには心臓移植が必要でしたが、日本ではドナーがほとんど現れず、アメリカでの移植を決意。
2021年11月から募金活動
両親や支援者らが募金活動で当初の目標額2億5100万円を集め、2022年2月に渡米しました。
手術後 提供:両親
10月にドナーが見つかると、移植手術は無事に成功し、11月、退院。いまは現地の施設で術後の経過を見ています。
一方で、募金を集めた当時は1ドル114円でしたが、その後、急激な円安が進行。
また、渡米後、移植を待つ間に体調が悪化し、小児用の補助人工心臓を装着することになり、追加で3億円以上の請求があったといいます。
父親の智春さんは、14日、長野県庁で会見を開き、「苦渋の決断」としたうえで医療費として不足している3億6000万円を目標額に再び募金活動を行うと明らかにしました。
街頭での呼びかけや募金箱の設置はなるべく行わず、銀行口座への振り込みで主に募金活動を行うということです。[/MARKOVE]