長野放送
災害への備えです。2019年の台風19号で被災した長野県須坂市北相之島町が、災害時の行動計画などを定めた「コミュニティ・タイムライン」をつくりました。いざという時、迷わず行動するのが狙いです。
2019年10月の台風19号災害。須坂市北相之島町団地では、千曲川から溢れた水で住
宅170戸余りが床上浸水しました。
3年がたつ今も堤防の改修工事が続いています。
千曲川河川事務所などの支援を得て地元地区が作成した「コミュニティ・タイムライン」がこのほど完成し、22日、三木正夫市長に渡されました。
北相之島町地区・寺島重夫区長:
「特に水害が多いこの地区で、タイムラインを作らせていただいた」
災害時に「いつ、誰が、何をするか」をあらかじめ定めておく「タイムライン」。例えば、48時間以内に150ミリの雨量が予想された段階で「区は放送で周知」「住民は家財の移動などを始める」など、あらかじめ行動を決めておくのです。
千曲川だけでなく、近くを流れる八木沢川などの氾濫も想定しています。
北相之島町地区・寺島重夫区長:
「まず第一歩が踏み出せたかな。タイムラインに沿って事前に住人を避難させる、避難してもらう。そのための区としての手助け(になれば)」
来月にはタイムラインを活用した防災訓練を予定していて、いざという時に「命を守る」行動につながることが期待されます。
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